
投げる、打つ、走る、捕る。野球とはいくつもの瞬間の蓄積である。
その瞬間のためにトレーニングを積み、
最高のコンディションで試合に臨む。
その瞬間に歓び、また涙する者がいる。
その瞬間にすべてを賭ける者を支えるのが、
久保田スラッガーの道具たちである。

キャッチボールには5つの重要な基本があります。 1.グラブの中心で捕球する。 2.身体の正面で捕球する。 3.スピード力がある。 4.スローイング動作の機敏さ。 5.コントロールの正確さ。 中でも、最も重視すべきは「グラブの真ん中でボールを捕る」ということです。 「グラブの真ん中でボールを捕る」この事を常に意識すればプレーにおいても素早くスローイング動作に移ることができます。また、グラブの「型崩れ」や「破れ」を減少させることも可能となってくるのです。 しかし、グラブの真ん中でボールを捕るには、選手本人の「技術」だけだはなく、「グラブ」そのものがとても重要な要素となってきます。グラブの皮というものは、人間の皮膚によく似ているため、スラッガーではその性質に注目。より一層グラブを「素手感覚」に近づける技術を追及してきました。 このスラッガー製品を陰で支え、技術を伝えてゆく人物が、弊社のいわば陰の匠、江頭重利です。江頭が開発、そこで生まれたものは数多くありますが、その代表的な開発が、グラブの「型付け」。スラッガーのグラブは、コーティングしていない自然な皮を使用しているので軽く強度があり、使えば使うほど素手によくなじみ、捕球感、一体感がでてくるのです。 ある超一流のプロ野球選手がこう語りました。「スラッガーのグラブには関節がある」と。そして、スラッガーでは今以上に野球進化の軌道に乗っていくために更に、日々開発努力を重ねて行きます。 |
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2013年 秋の褒章で黄綬褒章を受章しました。
2013年度、野球グラブ加工工として、長年にわたり様々な野球用品の考案・開発・育成など、
業界の発展に貢献してきた功績が認められ、黄綬褒章を受章しました。
経 歴
- 1932年佐賀県大和町に生まれる。1952年佐賀県立佐賀商業高等学校卒業後、株式会社久保田運道具店に入社。プロチームでは当時の、南海ホークス、近鉄パールズ、阪神タイガース、広島カープ、中日ドラゴンズ、西鉄ライオンズ、またノンプロチームでは当時の、全鐘紡、日本生命、松下電器、松下電子、積水化学などを商品サポートする。
- 1954年より、プロチームでは阪神タイガース、広島カープ、西鉄ライオンズ、ノンプロチームでは、日本生命、松下電器、松下電子、積水化学、電電近畿の専任担当となり、プロ、ノンプロを通して野球史上に残る名選手達に出会う。そこで得た様々な知識、経験により1963年、グローブ、スパイク、バット等の商品開発に専任する。
- 1968年、弊社福岡支店を開設。支店長として更に現代野球にも通じた商品開発をすすめながら、近年は全国の高校や大学で講演を行っている。
- 2004年には中国の精華大学と北京大学、2005年にはアメリカの大学から依頼があり、グラブの真ん中でボールを捕るためにウェブをはずした全ポジション用のグラブを持って行き、キャッチボールなどの実技指導を行った。
- 2012年、「卓越した技能者(現代の名工)」の木・竹・草・つる製品製造部門(野球グラブ加工工)に選ばれる。
- 2013年、長年にわたり業界の発展に貢献してきた功績が認められ、秋の褒章で黄綬褒章を受章する。
グラブのお手入れをされていますか?
グラブは普段のお手入れ、またその方法によって、寿命の長さや本来の性能を発揮できるかが変わってきます。愛着のあるグラブをなるべく長くお使いいただくために、普段からこまめに正しくお手入れをしてください。
お手入れの準備
手汗や雨でグラブが濡れていませんか?
お手入れ前に風通しの良い場所などで、よく乾燥させましょう!
基本のお手入れの前によくブラッシングしましょう!
コンディションによって異なるお手入れ方法
〈湯揉み型付けされたグラブ〉
オイル加工されたグラブ
通常のお手入れは、使用後ブラッシングでホコリを落とし、
捕球面などカサついた部分に固形オイル(E-100)を塗り込んでください。
(泥などで汚れがひどい場合は、クリーナー(E-156)をお使いください)
通常のお手入れは、使用後ブラッシングでホコリを落とし、
捕球面などカサついた部分に固形オイル(E-100)を塗り込んでください。
(泥などで汚れがひどい場合は、クリーナー(E-156)をお使いください)
オイル加工していないグラブ
スラッガーオイル(E-17)を全体に薄く塗ります。その後は、
ブラッシング → 汚れ落としクリーナー(E-156) → カサついた部分に固形オイル(E-100)を
塗り込んでください。
スラッガーオイル(E-17)を全体に薄く塗ります。その後は、
ブラッシング → 汚れ落としクリーナー(E-156) → カサついた部分に固形オイル(E-100)を
塗り込んでください。
〈湯揉み型付けしていないグラブ〉
柔らかくしたい場合は、スクワランオイル(E-303)を塗りこんでください。スクワランオイルは頻繁に塗らないように気をつけてください。その後のお手入れは、ブラッシング → 汚れ落としクリーナー(E-156) → カサついた部分に固形オイル(E-100)を塗り込んでください。
正しく使おう! 保革油の特徴と注意点
ケア用品 | 特 徴 | 塗りすぎによる注意点 |
---|---|---|
スクワランオイル (E-303) |
革をやわらかく保つ効果があります。 | 革にコシがなくなり重くなります。 |
レザーローション (E-304) |
つや出しと保革の効果があります。 | しみこみすぎて重くなります。 |
スラッガーオイル (E-17) |
よく使う捕球面はやわらかく、 背面は張りを与えます。 |
重くなり、長期間放置すると 硬くなりすぎます。 |
固形オイル (E-100) |
革に潤いを与えます。 | ベタつきがとれず、重くなります。 |
平裏の保革と消臭にはスクワランスプレー(E305)をお使いください。
どの保革油も塗りすぎには十分注意し、グラブのコンディションに合わせて正しくご使用ください。